TL;DR
これはアドベントカレンダーの5日目の記事です。 今日は天文データセンター (ADC) の多波長データ解析システム (MDAS) に Linuxbrew をインストールする際の手順をまとめました。
Linuxbrew on ADC/MDAS
Linuxbrew は macOS で使われているパッケージ管理システム Homebrew の Linux 版です。 ADC/MDAS では一般ユーザは root 権限を持たないので、何かパッケージをインストールするときに root 権限を必要としない Linuxbrew を使えるととても便利です。
Installation
インストールは Install Linuxbrew に従っておけば OK です。
ADC/MDAS にログインした状態で以下を実行します。
これで Linuxbrew の諸々が ~/.linuxbrew
に置かれます。
$ sh -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Linuxbrew/install/master/install.sh)"
メモとしてですが、 git と curl を (すでにあるのに) インストールするようで、これらの依存関係をかなりの時間をかけて解決していました。 どうやら、システムの git と curl が最新版よりかなり古い場合、これらも brew でインストールすることになっているようです。 無事インストールが終わったら、Install Linuxbrew にあるように、テストとパスの設定を行います。 ADC/MDAS は OS が RedHat なので、以下の通りで OK です。
$ test -d ~/.linuxbrew && eval $(~/.linuxbrew/bin/brew shellenv)
$ test -r ~/.bash_profile && echo "eval \$($(brew --prefix)/bin/brew shellenv)" >> ~/.bash_profile
これでインストール作業完了です!
いったんログアウト→ログインして、コマンド brew doctor
が動くか確認してください。
$ brew doctor
Warning は多数出ますが、error が出てなければ問題ないでしょう。 実際にパッケージをインストールする様子は明日以降にまとめたいと思います。